少し懐かしい邦画の紹介です。


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この間友人に貸す約束をした気がしたので、ホコリまみれの本棚からDVDを発掘しました。

その名も『サマータイムマシンブルース』。


ジャンルで言うなら『steins;gateや『デジャブなどループ物タイムトラベル物の類。最近だと君の名は』の大ヒットが記憶に新しいですね。

この作品、そのジャンルが好きな方にとっては知られているものの知名度自体はそれ程高くありません。
私自身、箱○版シュタゲにハマってそのカテゴリ類を漁っている際にGEOで巡り会ったわけでして、そうでなければ知る機会が無かったと思われます。

ただ、一度観てしまったなら、そのB級みたいなパッケージからは想像も付かない完成度の高さに舌を巻き、なるほどなるほどと呪文を唱えながら気付けばDVDを買っていた始末。
いやはや、埋もれた傑作とは良く言ったものです。


二時間という時間で出来る伏線、演出、シナリオの妙。とても秀逸です。

元々が舞台作品であるせいか、劇中のほとんどは部室に留まっており登場人物も十人居ない程度です。
場面移動が無い分映像を退屈に思う方もいるかもしれませんが、若干頭を使う話のためそれがかえって理解の助けとなりました。


タイムマシンという大仰なキーアイテムを、エアコンのリモコンを手に入れるためだけに使い倒し奮闘するという、なんともユーモラスなシナリオで、クスリと笑えるような場面が随所に仕組まれています。

が、オチはいささか弱いです。

そして何より、序盤の日常パートが厄介です。
後々の伏線回収のために片時も見逃せないはずなのですが、この作品の肝にして最大の退屈ポイントでもあるのです。

僕の場合は種蒔きで楽しめる人間なので問題はありませんでしたが、人によっては最高につまらないことでしょう。ながら見に向く作品ではありません。


誰も死なないし、誰も得しない。

タイムマシンが手に入っても彼らはさほど変わりません。
終始ほのぼのした青春群像劇です。
嗚呼、エンターテイメントとはかくありき!

SF好きで邦画嫌いでない方にはぜひオススメしたい作品の一つです。


この作品が気に入ったなら、同じ監督さんの『曲がれ!スプーン』もついでに観てもらいたい。きっと満足出来るはずヽ(*゚д゚)ノ

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